『探検隊』を使用している学校が合併(併合)するので、注意点を教えて欲しい
『探検隊』を導入されている学校が、合併(併設や併合、統合)する際の注意点、実施することの詳細を下記に記載します。
ここに記載されている内容は「A学校」「B学校」という2校が合併してすべて「A学校」に集約されること(「A学校」の『探検隊』を使用すること)を想定しています。
また、3校以上の学校が合併する場合、『探検隊』を使用していない学校との合併も同様の考え方になります。
〇作業概要
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前提条件
合併する学校における前提条件として可能なことや不可能なことを表記しています。
学校の『探検隊』の状況に合わせて作業をおこないます。 -
「B学校」で作業すること
合併する対象校で、『探検隊』を使用しなくなる学校でおこなう作業を表記しています。
(『探検隊』を使用していない学校についても同様です) -
「A学校」で作業すること
合併する対象校で、『探検隊』を使用する学校でおこなう作業を表記しています。
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データの確認作業を実施する。
蔵書データ、利用者データが正しく登録されているか確認をします。
1.前提条件
下記の条件を把握してデータの移行をおこないます。
- 合併対象の各学校に『探検隊』が導入されており、導入されていない学校の蔵書や利用者はすべて新規登録となる。
- 合併にともなう際、「A学校」の蔵書番号ラベルの貼り換え、蔵書データの蔵書番号の変更はおこなわないものとする。
- 各学校が合併となった場合、ひとつの図書室としてひとつの『探検隊』が運用される。
(蔵書はひとつの図書室に収まり、図書室が複数の場合などは考慮しない)
- 『探検隊』は「A学校」の運用方法に合わせ、「A学校」の設定を踏襲し、合併後の図書室内には、各学校にあった、すべての蔵書が「A学校」に存在している状態となる。
- 「A学校」に登録してある蔵書、利用者データについて、変更は無く、「B学校」のデータを追加する。
- ここに表記されている確認や作業内容は数日以内でお互いの図書室を閉鎖して作業することを想定するものとする。
- 「A学校」「B学校」で同じ蔵書番号の蔵書は登録できません。「B学校」の蔵書番号を変更し、蔵書番号ラベルを貼り換える必要があります。
- 「A学校」「B学校」で同じ利用者番号の利用者は登録できません。「B学校」の利用者の利用者番号を変更する必要があります。
- 貸出、予約などの運用状況、統計データは『探検隊』に統合することができません。
- 「B学校」の蔵書はすべて返却されている状態で移行をおこないます。
2.「B学校」で作業すること
- 「B学校」の蔵書の整理をおこなう。
図書室にある実際の蔵書で、配架する蔵書や廃棄する蔵書などの区分けを実施します。
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廃棄する蔵書に関して「除籍」にする。廃棄する蔵書は「データ保守」>「蔵書データ変更」画面にて[除籍]ボタンで除籍扱いにします。一度に大量の蔵書を除籍する場合は「データ保守」>「蔵書データ一括変更」画面にて[除籍]ボタンで除籍扱いにします。
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登録していない蔵書は蔵書登録をする。登録漏れがある蔵書は「データ登録」>「蔵書データ登録」画面にて蔵書の登録をします。
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蔵書データを出力します。「印刷」>「蔵書台帳印刷」>[ファイル出力]ボタンにてファイル出力します。(※「ファイル出力の内容」は「詳細」を選択します)出力したファイルはUSBメモリなどに格納して「A学校」の『探検隊』にて加工して使用します。
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利用者データを出力します。「印刷」>「利用者台帳印刷」画面から「利用者データ」を[ファイル出力]ボタンにて出力します。出力したファイルはUSBメモリなどに格納して「A学校」の『探検隊』にて加工して使用します。
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統計データ(保管用)を出力します。「B学校」の貸出をした履歴は「A学校」の『探検隊』に移行することができません。その為、「B学校」の統計データはファイル出力をおこない、そのデータを保管することになります。統計>貸出詳細情報 から「統計情報」をファイル出力します。
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蔵書番号、利用者番号の桁数の確認をおこなう。(重要)「B学校」の運用設定>学校運用設定にある、蔵書番号と利用者番号の「桁の設定」と「チェックデジット」を確認します。(忘れないように記載しておいてください)
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「B学校」の『探検隊』のバックアップ(保管用)を取得します。「B学校」の『探検隊』管理版を終了する際にバックアップをUSBメモリなどに取得します。このバックアップファイルは「A学校」の『探検隊』に対して使用しません。本項のバックアップファイルは問題が発生した場合の保管用になります。
3.「A学校」で作業すること
- 「A学校」の蔵書の整理をおこなう。図書室にある実際の蔵書で、配架する蔵書や廃棄する蔵書などの区分けを実施します。
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廃棄する蔵書に関して「除籍」にする。廃棄する蔵書は「データ保守」>「蔵書データ変更」画面にて[除籍]ボタンで除籍扱いにします。一度に大量の蔵書を除籍する場合は「データ保守」>「蔵書データ一括変更」画面にて[除籍]ボタンで除籍扱いにします。
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登録していない蔵書は蔵書登録をする。登録漏れがある蔵書は「データ登録」>「蔵書データ登録」画面にて蔵書の登録をします。
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蔵書番号、利用者番号の桁数の設定をおこなう。(重要)項番2の「7」で実施した内容を踏まえ、「A学校」の運用設定>学校運用設定にある、蔵書番号と利用者番号の「桁の設定」と「チェックデジット」を確認します。「A学校」と「B学校」の蔵書番号と利用者番号の「桁の設定」と「チェックデジット」が同じ場合は変更する必要がありません。「桁の設定」の数値が異なる場合は「A学校」の「学校運用設定」画面の「桁の設定」欄を「0桁」に設定します。(「桁の設定」を「0桁」にすると、桁の概念が無くなり、どのような桁数の番号でも取り込みが可能になります)「桁の設定」の数値は同じで「チェックデジット」のみが異なる場合は「A学校」の「学校運用設定」画面の「チェックデジット」欄を「なし」にします。
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蔵書データの雛型ファイルを作成する。蔵書データの雛形ファイルは「データ登録」>「蔵書登録」画面の[雛形ファイル]ボタンにて作成します。
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蔵書データを作成する。項番2の「4」で出力した蔵書データファイルの各項目の列をコピーして、項番3の「5」で作成した蔵書データの雛形ファイルの各項目の列に貼り付けて、雛形ファイルを完成させます。※雛形ファイルの「費目」「保管場所」「受入先」「資料形態区分」項目は、「A学校」の『探検隊』の「運用設定」>「表示名称設定」に合致した内容を記載します。合致していない場合は「No.0」の内容が当てはめられます。
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蔵書データの登録をする。雛形ファイルを読み込ませます。「データ登録」>「蔵書登録」画面の[ファイル読込]ボタンにて作成した雛形ファイルを読み込ませ、[登録]ボタンをクリックします。
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一貫教育の学校になる場合、「学校運用設定」を変更します。合併後、その学校が「小中学校」、「中学高等学校」といった一貫教育校となる場合、「A学校」の『探検隊』の「運用設定」>「学校運用設定」画面の[学校区分]ボタンをクリックして一貫教育の設定をします。小学校と中学校が合併し、一貫教育となる場合、小学校を卒業後、その学校の中学校に入学することが想定されます。(小学6年生は次の年度は中学1年生となります)「A学校」の『探検隊』の「学校運用設定」画面の[学校区分]ボタンにて「小学校」「中学校」などの「学校区分」を設定します。(「学校区分名」を「小学」「6」「中学」、「中学」「3」「空白」と設定することで、小中一貫教育の学校と設定されます。)
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一貫教育の学校になる場合、「A学校」の利用者の「学校区分」を設定します。現在「A学校」に在籍する利用者(学生)を「データ保守」>「利用者一括変更」画面にて「学校区分」を変更します。例:「A学校」の利用者がすべて中学生の場合、「学校区分」を「中学」にして[一括変更]ボタンをクリックします。
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利用者データの雛型ファイルを作成する。利用者データの雛形ファイルは「データ登録」>「利用者登録」画面の[雛形ファイル]ボタンにて作成します。
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利用者データを作成する。項番2の「5」で出力した「B学校」の利用者データファイルの各項目の列をコピーして、項番3の「10」で作成した利用者データの雛形ファイルの各項目の列に貼り付けて、雛形ファイルを完成させます。※雛形ファイルの「利用者区分」「利用者担当」「学科」「学級」項目は、「A学校」の『探検隊』の「運用設定」>「表示名称設定」に合致した内容を記載します。合致していない場合は「No.0」の内容が当てはめられます。
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利用者データの登録をする。雛形ファイルを読み込ませます。「データ登録」>「利用者登録」画面の[ファイル読込]ボタンにて作成した雛形ファイルを読み込ませ、[登録]ボタンをクリックします。
4.データの確認作業を実施する。
蔵書データ、利用者データが『探検隊』に反映されているかどうか確認します。
「検索」>「蔵書検索」画面にて[検索]ボタンをクリックして全体の蔵書数、内容を確認します。
「検索」>「利用者検索」画面にて[検索]ボタンをクリックして全体の利用者数、内容を確認します。